ダイオウトカゲモドキ

Eublepharis fuscus
テイラー、オバケ、ハードウィッキー、と来てるので、最後はフスカスで。
単純に、非常に飼い易いトカゲモドキだと思う。
イメージ的にはホット&ドライの環境に適応しているようで、マキュラリウスよりも乾燥に強いから、日本の乾燥した冬とかにも耐えるし、熱い夏も大丈夫。
冬場の低温もモノともしないです。
凄く手のかからない奴らで、飼育するのが楽だからいい!
ただちょいと太りやすいかな。
雨季乾季のある場所に住む動物には多いことですが、乾燥した所謂休眠期にあたる時期にガンガン餌やってると、栄養溜め込み過ぎてブリブリ通り越してブヨブヨになっちまいます。
まぁ、フスカスに限らずヒョウモンやオバケもそうですけれど、上手く給餌のコントロールをしてやらないと短命に終わりそうで怖いですね。
オバケとか痛風でちょこちょこ死んでるって話も聞きますんで注意ですな。
この手のユーブレは、特に亜成体以降はかなーーり給餌頻度を下げて手抜き飼育する感じで丁度良いです。
オバケとかフスカスとか5年10年で死なれたら堪ったもんじゃないでしょ。
ワイルドとか今何歳なのかさえわからんですが(見た感じ結構歳食ってるように見える、けど特にヨボヨボした感じはしないですけど)、とりあえず10年は頑張って貰って毎年少しづつ借金返して貰いつつ(笑)、F1のラインもしっかり構築していかねばですね。
ビリビリオバケトカゲモドキ
テイラートカゲモドキの飼育

Hemitheconyx taylori
今年も絶好調でなかなかいい仕事してます。
結局、今年も意外と前オーダーが多くて、ほぼフル稼働してます。
このトカゲモドキ、所謂シロアリ食いで、飼育に癖があることでも有名ですが、今日は少しコイツらのことを。
基本的に環境には全く五月蠅くない。
というか、ユーブレだったり同属のニシアフリカに比べると、環境に対しての適応度がかなり広いように思う。
高温はかなり耐えるし、低温も15度程度でクーリング可能で、一時的にであれば10度とか切ってしまっても全然余裕です。
湿度にも全然五月蠅くなく、カラカラでもジメジメでもあまり気にせず。
ジメジメでちょっと温度高めにするとすぐに発情するんで、所謂雨季乾季のはっきりした環境設定をすれば、ブリード自体は容易ですね。
このトカゲモドキの飼育のキモは、一言。
給餌。
とにかく給餌!
環境云々で給餌をコントロールできる生き物ではないような気がしてましてね、そこが他の生き物を飼うのとは大きく異なるというか、テイラー飼育の難しさだと思っています。
単純に、餌付けをどうするか、という問題ですね。
ウチの場合は、ローカロリーなイエコをこまめに給餌。
以前、フタホシを使ったこともあるんですが、ちょっとファットなのと水分量が多すぎるのか食いムラが出やすい。
ちょっとやせ気味の小さ目のイエコを多めに給餌するスタイルがあってるかなと。
あと経口で水分はあまり摂らせないほうが給餌量をコントロールしやすいような気がします。
この辺りも、所謂普通の爬虫類を飼うときのセオリーから結構外れているんで、慣れるまで難しく感じることも。
結局のところ、いかに上手く餌を食わせるか、ってのがキーなんですな。
実にシンプルだけれど、難しくもあり、でもおもしろいんですよ。
あとは、ハッチリングの給餌。
これが、ツライ。
これは、皆さん意外と甘くみてるようですが、はっきり言って高難易度。
ハッチして一発目のアシスト給餌からその後1か月くらいは油断できないっす。
もうマジで毎年ノイローゼ。
1か月過ぎて安定したらあとは親と同じでいけるし、先に言ったようにベビーですら環境には五月蠅くないから。
とにかく安定した給餌と、たまに餌の食い方忘れるおバカベビーがいて、そいつらをどうするか、ということなんですよ。
1か月以内に餌の食い方忘れないように、ひたすらほぼ毎日コイツラの脳内に餌がコオロギなんだと刷り込むように給餌(笑)
そこクリアしたら勝ち(笑)
クリアできなかったら負け(苦笑)
なんてシンプルなんだ(汗)
そろそろウチから行った先で、ブリード成功とかハッチリングの給餌大変なんです~(苦笑)っていう声が聞きたいです。
一人で維持していくのはこの先心が折れないか心配で、是非とも他の方んとこと一緒にやりたいっすね。
コイツラ、本当に貴重で、そして弄ってて本当におもしろいトカゲモドキですから。
赤玉

Eublepharis fuscus
フスカスとかカベカナヘビの産卵が立て続けでしてなかなか気の抜けない状況です(汗)
ハッチライトが無くなってたので取り合えず赤玉で管理。
ここしばらくずーっとハッチライトだったので、水分調節とかが微妙かもしれなくてちょいと心配。
ですが、まぁフスカスだから大丈夫かな(笑)
赤玉は水分量が目視で大体わかるので使い易く、以前は結構使ってたのですが、ハッチライトになれちゃうとあれが実に使いやすいので、いつの間にか使わなくなっていました。
ハッチライトより保水の面がちょいと気になり、長期保管しないといけない卵に関しては、途中で水足さないとなのが微妙なのです。
が、ユーブレの卵やカナヘビの卵はそれほど長期管理にはならないので加水なしでイケるかな。
なんとなく3ヶ月以内くらいの卵であれば、いけるような気がする。
まぁ、インキュベーターやら、温度設定やら、卵を入れる容器やパックの状況にもよるのであくまでも個人的な勘ですが。
今年は交尾時期~産卵させる時のシステムから保管まで、普段とは結構違う方法でやってるので、結構新鮮だったり。
恐らく孵化率だったりとかにも影響が出てくるかもですが、それはそれでデータとして蓄積できるので、いいのかなと。
化物咆哮
コロコロ

Underwoodisaurus milii
画像はミリーの産卵風景。
所謂、産んだあとコロコロしてるところ。
この手の地中に卵を産むトカゲとかが産卵後に卵をコロコロしますが、何か理由があるんでしょうね。
うちで毎年殖えている生き物は大抵産卵してるところを見ているんですが、殆どやってるんですよ。
ヒョウモンやオバケ、テイラー、ハードウィッキー、フスカス、カメリアーナとかのカベカナカヘビとか、フトアゴとかも。
以前やってたガロティアやホウセキあたりもやってた。
カットバはまだ産卵してるところを目撃したことがないのでわからない。
例えば、こんな感じ。
2年前と3年前のテイラ-トカゲモドキの産卵時の動画ですが、こんな感じで毎回必ず産卵後にコロコロして、その後埋めるんです。
しかもね、結構ハードにコロコロするんだ。
なんというかこう、卵をマッサージしてるようにも見えるし、単純に土に馴染ませてるようにも見える。
どこかの論文とか飼育書とかで出てなかったかな・・・
いつも気になるんですよね。
ちなみに、以前わざとコロコロ中に卵を取り上げたことがあったんですけれど、普通に孵化したんですよね。
意味ないのかな・・・
うーーん、謎。
マルペロギャリワスプとビバリウムのこと

Diploglossus millepunctatus
最近また、ある目的(ペアリング、ブリード目的ではない)で雌雄同居を試みていたシロテン様ですが、1日でやはり断念。
オスが発情し過ぎでムリムリぽ。
1日にして、メスが尻尾ガタガタ、背中ボロボロ(苦笑)
簡単に発情する動物ってのも飼育動物としては考え物ですな・・・
というか、冬場に下手に冷やしちゃったからなのか、それともこの生き物は少し温度が上がると簡単に発情するものなのか、まだわかりませぬ。
なんというかこう、雌雄平和に穏やかに暮らして欲しかったんですけれどね・・・
ウチはトカゲモドキとかヤモリの類はほとんど雌雄別居ですが、トカゲの類はほとんどが雌雄同居なのです。
ゼブラスキンクやガストロなんかは全く別けないし、カベカナヘビあたりも産卵の時以外はほとんど同居。
たまに、オスとメスのリズムが合わない時なんかは別けますが、ほとんど同居。
なので、今まで別けて育成していたシロテン様もデカくなったら同居してほしいな・・・と思っているワケです。
まぁ、単純にメスがオスよりまだ一回り小さいので、サイズさえ追いついてメスが受け入れればブリーディングしつつ、通年雌雄同居でいけるような気もしてはいるのですがね、どうかな。

Diploglossus millepunctatus
ところで。
少し前にここで作る!って宣言してしまったビバリウム制作ですが、着々と脳内と周辺準備はしておりまする。
というか、ゴニウロ神にケツを蹴られるような恰好で(笑)、彼がたまたま部材を買うとのことで、「あれだったら一緒に注文しちゃえばちょっと安くあがりまっせ~」との悪魔のような囁きがあったので、とりあえず部材を注文してしまったのでした・・・
「とりあえず」と行き当たりばったりのようなこと言ってますが、そう簡単でなくってですね、とりあえず置く場所から始まり、それに対してのサイズ設定、中に入れる動物のチョイス、それに伴う温度やら湿度やらの環境の想定、もちろんどんなものを作るか・・・などなど多岐に渡るんで、ホント慣れないこと考えすぎて脳が痛くなるレベル。
土日はちょこちょこ来客がありつつも、常にそのことで頭がいっぱいなのでした・・・
んで、前回のブログで「沼には嵌らない」的なことを言いましたが、どうやら既に嵌ってしまっている模様でね。
やっぱり、周りにダメな人がいるとダメになるんですね(→人のせいにしとこう!)
ということで、そのうち制作が始まるかもなんですが、どんなものを作るのかとか、ちまちま脳内で想定しているようなことをドキュメントに残しておきたいので、ツラツラとそのうちここで書く予定。
クソ汚ねー手書きの設計図的なのや、デザイン画的なのも出てくるかもです。
まだ色々と購入しないといけないものもあるので、スタートできませんが。
あと、スペース空けないとな・・・
というか制作中はストックルーム荒れることになるんで、皆様その辺よろしく(笑)
テイラートカゲモドキ ペアリング2015
テイラートカゲモドキもブリーディングスタート。
順調に調整したつもり。
予定では1クラッチ目が8月初旬~中旬頃にハッチする予定。
まぁ、皮算用に終わることもあるわけですが・・・